こんにちは雪駄です。
先日、ずっと行きたかった北の大地、北海道は東川町へ行ってまいりました。
なぜそんなところへ行ったのかというと・・・
いずれ子どもができたら過ごしてみたい候補地の一つだからです。
日本でこんな子育てに理想的な町があったのかと!
最近はコロナの影響もあり、地方移住が流行語になっていますが、受け入れる側の地方自治体の取り組みには、国からの補助金を当てにした全国横並びの地方創生感が否めません。
横並びで同じことをやってもオリジナリティは出せませんし、ゆるキャラやご当地なんちゃらでは、リピーターは増えないと思う今日この頃です。
そんな中、この東川町は他とは一線を画していると「東川町ものがたり」を読んで思いました。
読んでいるうちにどんどん行きたくなったので、このたび行ってきました!!
・災害に強い(台風少ない、地震少ない、温暖化での海面上昇にも耐えうる)
・上水道がなく、旭岳の天然ミネラルウォーターが無料で飲める
・「日本一の子育て・教育の町づくり」を掲げており、ハード・ソフト両面で充実している
・国際交流が盛んに行われている
・北海道第二の都市・旭川市まで車で30分の距離
・移住者が多く、かっこいい大人が多い(らしい)
・移住者によるこだわりのカフェやお店が多い
・ふるさと納税を株主制度として運用しており、考え方が新しい
まだまだ魅力を語ればキリがありませんが、地球温暖化でこれから深刻化する気温上昇や災害への備えとして、北海道は今後価値が上がる可能性大です。
本によれば、人口減少・過疎化が当たり前の地方で、人口が増えているというではありませんか。
※移住者続々、20年で2割も人口増—北海道東川町「脱公務員思考」で進めた自立政策(BUSINESS INSIDERより)
長い目で考えれば、まだまだ移住者が増えていくと思われます。
ただの田舎暮らしにはそこまで興味はありませんが、この町の常に変化し続ける取り組みには興味があります。
それでは東川町の魅力やおすすめスポットについて紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
【ふるさと納税】わたしが東川町に興味を持ったきっかけ
そもそもなぜ東川町を知ったのかと言いますと、以前に書いたブログ(損をしないマイホームの選び方)で「災害リスクの少ない場所」を調べていたところ、北海道の内陸にある「旭川市」が最高ではないかという結論に至りました。
さらに旭川を調べているうちに、そこに隣接する写真の町・東川町のホームページにたどり着きました。
そこで、ふるさと納税を町への「投資」であると捉え、株主制度として運営しているところが自分の考え方とマッチしていて面白いなぁと思いました。(東川町ふるさと納税のページ)
そして「未来の子どもへの投資(子育て支援や国際交流などの教育)」にも力を入れていることも、素晴らしいと思いました。
ふるさと納税の返礼品は、大雪旭岳の伏流水やそこで育ったお米(東川米)、名産品の木工作品など、多岐にわたっていました。
「ん?大雪旭岳?なんか聞いたことあるな・・・」
と、今定期購入しているミネラルウォーターを見ると、、
なんと大雪旭岳の水ではありませんか!!
なんというご縁!と思い、一気に東川に興味が湧きました(笑)
町民はこの大雪旭岳の地下水を無料で引いており、上水道がありません。
毎日ミネラルウォーターで過ごしているのです。イイですね^^
ちなみに「写真の町」を標榜しているのは、写真を撮りたくなるような美しい景色がたくさんあるのはもちろん、日本の高校の写真部が目指す最高峰「写真甲子園」の開催地となっていることからだそうです。
【東川町へふるさと納税をするメリット】
東川町へふるさと納税をすると、他の自治体と同じように返礼品の受領や寄附金控除ができるだけでなく、「株主証」と「特別町民認定書」がもらえ、様々な特典を受けることができます。
株主証は、東川の様々な施設が優待価格となる他、ポイントカードとしての機能もあります。
【観光】東川町のおすすめ観光スポット6選
町とはいえ大自然の中にあり、とても広大です。
自転車では1日ではまわりきれないので、事前に行きたいところを計画してから行くことをオススメします。
①新しい複合交流施設「せんとぴゅあ」
まずは、町の中心部にある「複合交流施設せんとぴゅあ」に行ってみました。
もともとは旧東川小学校があったそうです。
割と新しめの建物。
ここには2つの建物があり、図書館や日本初の「公立」の日本語学校である「東川町立日本語学校」があります。
外国の留学生も多く、こんなところで国際交流が盛んに行われているのかと驚きました。
カナダのキャンモア、ラトビア共和国(バルト三国)のルーイエナと姉妹都市提携を結んでいるそう。
図書館に入館。おしゃれ。
東川町ものがたりに書かれていた「織田コレクション」の数々。
当時グラフィックデザイナーであった織田憲嗣さんが、私財を投じて国際的な評価を持つ格調の高いイスなどの日用品を集めた、個人としては世界最大のコレクションとのこと。
東川は木工の町で、全国でも有数の工房が数多くあります。
そして町の取り組みとして、その年に生まれた子ども全員に、地元の家具職人が製作したイスを贈る「君の椅子」事業があるそうです。
「誕生する子どもを迎える喜びを分かち合える地域社会を取り戻したい」との思い、とても素敵ですね。
👆「君の椅子」の数々
🔻東川町複合交流施設せんとぴゅあの地図
②公立小学校のイメージが覆る「東川小学校」(&幼児センター)
次に訪れたのは東川小学校。
せんとぴゅあから近い場所にあります。
ながーく続く一本道。北海道には多いですね。
見えてきました。小学校入り口。
ん?これ?
めちゃめちゃ新しくて綺麗!
小学校の内部には入れませんでしたが、本によると、
・木をふんだんに使った温もりのある校舎
・ドアを設けないオープンスペースの教室
・横に田んぼがあり、地域交流や自然への学びも取り入れ
など、東川は「日本一の子育て・教育の町づくり」を掲げており、教育への投資は惜しまないようです。
校舎が平屋なのもイイですね。
このページから校舎内部も見ることができます!
小学校の隣には地域交流センターもあり。
横の広大なグラウンド。
とうもろこしを干している模様。
付近には「幼児センター」もあります。
この幼児センターは、構造改革特区として「保育園と幼稚園が一体」となった全国でも珍しい施設で、働いている保育者は「保育士」と「幼稚園教諭」の両方の資格を持っているそうです。
フィンランドでの保育形態を参考に、就学前の基礎教育(プレスクール)を導入しているとのこと。
小さいうちから異年齢教育ができるのは魅力的だと思いました。
🔻東川小学校の地図
③清々しい空気が流れる「キトウシ森林公園」(キャンモアスキービレッジ)
東川小学校をさらにまっすぐ進みます。
道産小麦、天然酵母フレップの看板。
突き当たりの山をひたすら目指します。
水稲発祥の地の牌が。
ひたすら漕ぐこと15分・・・
ようやく突き当たりにあるキトウシ森林公園に着きました!
だいぶ広大な公園で、思い思いにキャンプをする人たちが大勢いました!
売店などもあります。
👆うさぎさんを発見
キトウシ森林公園内に、姉妹都市であるカナダのキャンモアから名前を取った「キャンモアスキービレッジ」はあります。
ふかふかのパウダースノーでスノーボードしてみたいー。
🔻キトウシ森林公園の地図
④「大雪旭岳源水公園」で自慢の地下水をいただく
東川町は北海道でも唯一上水道のない町で、町民全員が天然の地下水を利用しています。
大雪旭岳源水公園では、そんな東川町民が暮らしの水として利用している「旭岳の雪解け水」を好きなだけ汲むことができます。
この雪解け水、長い年月をかけてゆっくりと地中深くへとしみ込み、流れだすことで、ミネラルが豊富に含まれており、健康維持や美容にも効果が高いそうです。
👆大雪旭岳源水公園の入口
👆水量豊富!たくさん湧き出ています。
ペットボトル30本くらい持ってきている猛者も。。
取水場の横には、ちょっとした歩道がありました。
300mくらい歩くと、実際に山の中で湧き出ている「源泉スポット」を見ることができます!
👆取水場横の源泉歩道入口
👆木々の中を歩いていきます。気持ちいい!
👆水の流れの清らかな音に癒されます
5分ほど歩くと・・
源泉に到着!清らか!
マイナスイオンがバリバリですね😃
水もめちゃくちゃ美味しかったです!
🔻大雪旭岳源水公園の地図
⑤旭岳でロープウェーに乗って自然散策(大雪山国立公園内)
自転車では厳しいですが(ガチのバイクで行く人はいます)、車があれば旭岳で自然と触れ合うのもおすすめです。
特に日本一早い紅葉シーズン(9月)が素晴らしいとのこと。
私は行けませんでしたが、ロープウェーで10分ほどで登ることができるそうです。
👆旭岳全景。なだらかな稜線を描く旭岳。雄大です。
👆ロープウェー手前には旭岳ビジターセンターもあり
🔻旭岳ロープウェーの地図
⑥東川町公設の酒造「三千櫻酒造」で地産地消の日本酒をゲット
東川町北部の田んぼの中に突如、全国でも珍しい公設の酒造が誕生しました。
この三千櫻(みちざくら)酒造、もともとは岐阜県中津川市で143年続いている蔵元が、2020年11月に東川町に移転してきたそう。
いい水といい米に恵まれて、寒冷な気候が酒造りに最適とのこと。
特に水。
旭岳の地下水は硬度が高めなので、ミネラルが多く、発酵が進みやすいのだそう。
実際に買って飲んでみましたが、とても美味しかったです。
新しい取り組みを「投資」と考え、町を挙げて支援する、東川のスタイルも素敵ですよね。
👆田んぼの中に突如現れる新しい作りの酒造(外観)
👆中に入るとショップや案内チラシが置いてあります
👆工場もガラス越しに見ることができます
👆購入した純米大吟醸。東川米「彗星」に旭岳の地下水を使用しています。
フルーティーで香りよく、美味しすぎました😀
水の如し!で怖いくらいたくさん呑めちゃうのが怖い。。
🔻三千櫻酒造の地図
【ランチにおすすめ】東川町のおしゃれカフェ「北の住まい設計社」
東川町でランチ(グルメ)なら、中心部から少し離れますが「北の住まい設計社」がおすすめです。
北の住まい設計社は、北海道産の天然無垢材を使用して職人がつくる家具屋さんです。
こだわりの手仕事でつくる家具などの工場の他に、ショールームとカフェが併設しています。
このカフェ、静かな森の中で、ゆっくりとパスタなどを味わえるので、家族連れにも最適です。
さっそく行ってみましょう。
👆駐車場に到着。どこにあるのか一見わかりません。
道なりに歩いて行くと・・
👆左にカフェ、右にショールームのようです。
👆左に曲がると、カフェの入口あり
👆カフェの外観
👆カフェ入口
カフェの中に入ると、地元の無農薬野菜やオーガニック系のものがたくさん売っていました。
👆健康に良さそうなこだわりの品がたくさん。ワクワクです!
カフェが満席だったので、手前で名前を記入し、ショップまたはショールームで待ちます。
10分ほどで呼ばれてカフェに入れました。
👆カフェの中はこんな感じ
👆カフェの中にある窓。外は緑!
ランチはパスタやピザなどのイタリアンがメインです。
👆バジルソースのパスタと自家製トマトジュースを注文
優しい味でうます!!
トマトジュースも天然素材の甘味で、ゴクゴク飲めちゃいました!
外の緑をゆっくりと見ながら、体に優しいご飯が食べられるので、おすすめです😀
ちなみにショールームはこんな感じ。
👆ショールームの外観
中に入ると・・
👆木工道具やおしゃれ雑貨などがズラリ。売り物です。
👆2階には北海道産無垢材をつかった家具が売っています。
木の触り心地が最高でした。
いつかこんな机で勉強できたらしあわせ。。
🔻北の住まい設計社の地図
【アクセス】東川町への行き方(車・バス・レンタサイクル)
東川町には電車の駅がありません。
東川へ行くには
- JR旭川駅から、車・バス・自転車(レンタサイクル)で行く
- 旭川空港から、車・バスで行く
の2つの方法があります。
距離的には、旭川空港から約8km(車で12分ほど)、JR旭川駅から約15km(車で約25分ほど)の距離にあります。
【飛行機】東京からなら飛行機一本でラク!
東京からなら飛行機が一本で行けるのでラクです。
羽田空港から旭川空港まで2時間弱。
旭川空港から東川町までは車で15分程度(バスもあり)。
1日7便が運行しています。
飛行機の時刻表はこちら。
※夏場のみ大阪便や名古屋便もあり
🔻旭川空港から東川町(道草館)までの地図(車)
旭川空港と東川町を結ぶ道の景色が絶景なので、ぜひお楽しください!!
👆東川町から旭川空港へ向かう一本道(坂!)
👆道がひらけてきます
👆これぞ北海道!の雄大さ
👆旭川空港に到着
👆空港はキレイな建物です
【電車】札幌⇄旭川の往復は「Sきっぷ」がお得!
札幌⇄旭川は、「特急ライラック」と「特急カムイ」の2本の特急が走っています。
どちらも所要時間は1時間30分程度ですが、指定席で行くなら「カムイ」の方がシート幅にゆとりがあるのでオススメです。(ただし本数は少ない)
そして往復の割引きっぷ(Sきっぷ)を買うと、なんと通常料金の4,500円引きになるので、往復する人は絶対に買いです。(私は旭川に着いてから知ったので、かなり後悔しました・・)
🔻旭川駅から東川町(道草館)までの地図(車)
👆左がライラック、右がカムイ
👆カムイの指定席座席。
旭川駅に到着!
👆構内は木材を多く使っており、温かみがありました。
👆外には緑の憩いの場でのんびりしている人たち。
👆旭川デザインの椅子。
👆旭川駅の外観
👆駅前には自然豊かな憩いの散歩道があります。
【サイクリング】旭川駅からレンタサイクルも楽しい(デメリットあり)
駅前の「観光物産情報センター」にてレンタサイクルができます。
ゆっくりペースで1時間30分ほどで東川町へ着きます。(ハイペースで1時間ちょい)
サイクリングは、旭川と東川を流れる「忠別川」に沿って行くのがオススメです。
川沿いがサイクリングロードになっており、まっすぐ行くだけなので、景色を楽しみながら迷うことなく行くことができます。
・シティバイク…800円
・クロスバイク…1,500円
・タンデム自転車…3,000円
長距離を走ることになるため、クロスバイクを調達しました。
かっこいい。
では出発!!
駅前の忠別川、この川沿いをひたすら南東へ進みます。
リバーサイドのスターバックス。
こんな道を真っ直ぐ進みます。気持ちいい!
広大な大地が素晴らしい!
旭岳がすぐそこに!
てっぺんには雲がかかっており、隠れていました。
ゆっくり漕ぐこと1時間30分、ようやく・・・
着きました!!ワクワク。
自転車での旅は気持ちが良かったですが、1日では全然時間が足りませんでした。
なんかずっとチャリ漕いで終わりました(笑)
「町中心部で昼ごはんを」と思って向かったのですが、13時すぎにはほとんどの店が売り切れor営業時間終了で何も食べられませんでした。
その日は道の駅のイベントですごい人出だったので、そのせいかと思われますが、お昼を食べる際は早めに行かれることをオススメします。
結局、ホクレンスーパーというスーパーでお惣菜を食べるという・・・(笑)
うん、やはり車かバスで行かれることをオススメします!!
ペーパードライバーな私たちのミスでした!(笑)
中心部にある宮崎豆腐店。
豆腐のソフトクリームが美味しそうで大好評の模様でしたが、着いた時には閉店。
先に行けば良かったーー。
【まとめ】子どもの未来に投資する東川町
東川の魅力が少しでも伝えられていたら幸いです。
北海道の真ん中にこんなに面白い町があるなんて。。
子どもへの支援が充実している他、移住者への支援も豊富に用意されており、外部からの受け入れに積極的なところも素敵です。
さらに東川町は家を建てる際の景観を重視し、「東川風住宅設計」を提唱しており、これに沿っている住宅には補助金が出るらしいです。
・約100坪以上を推奨
・住宅建ぺい率を40%以下
・延べ床面積の容積率も60%以下
・住宅の高さは10m以下
これだけ広ければゆとりがたっぷりとあり、隣人とのトラブルも少なそうですね。
家庭菜園も楽しめそうです。
ということで、たくさんの魅力をお伝えしましたが、一度良いと思うと全てが良く見えてしまうものです。
デメリットとしては「冬は極寒で大雪」「病院が少ない」「都会と違い静寂すぎる」「電車の駅がない」ことなどが挙げられます。
移住を考えている人は、実際に行ってみて(真冬も含め)、肌で感じて考えてみてください。
興味が出てきた方は「東川町ものがたり」「東川スタイル」という本を読んでみてください!
👆東川町役場
👆神々しい夕景
👆飛行機との奇跡のコラボが撮れました
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