こんにちは雪駄です。
現在のコロナ禍において、投資ブームがじわじわきていますね。
最近は、NYダウや日経平均株価が最高値を更新したり、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)も爆上げしている状況で、まさに投資バブルが到来しています。
日経平均終値2万6000円回復 29年6カ月ぶり 米株高受け 高値警戒感も
ビットコイン、1万8000ドル突破-2万ドル近くの最高値が視野に
このブームに乗っかって投資を始めた人も増えているようです。
投資をしている人が4割を突破した、なんてニュースもありました。
投資をしている人が4割突破 反面、老後2000万円問題の功罪も
お金に興味を持ち始めたという点においては嬉しいことでもありますが、しっかり知識をつけないと大変なことになる可能性もあります。
かくいう私も、3月に底値で買った米国株が20%値上がり、リスクヘッジ目的で購入したビットコインの価値が2倍になっており、悪い気分ではありません。
しかしながら、今の株価暴騰は異常事態であると捉えており、先行きに不安を感じています。
皆が投資に熱中している今こそ、冷静に状況を見極め、備えておくことが必要だと考えております。
私が投資をする目的は、短期的な利益を上げることではないので、今のバブルに目が眩んで売ってしまわないように、しっかりと最初の目的を見失わないようにしたいと思います。
そこで今回は、インカムゲイン投資家(長期投資)向けに、現状の解説と初心を忘れないよう「投資の目的」を考え直すために筆を取りました。
なぜ不況なのに株価は上がっているの?
「新型コロナウィルスの影響で世界的な不況に陥っているのに、なぜ株価は最高値なの?」
という単純な疑問を抱かれる方もいると思います。
その疑問は真っ当です。
事実、現在は世界中がリーマンショックの比ではない大不況に陥っています。
しかしながら「株式市場は最高値を更新」という、経済実態とはかけ離れた状態にあるのです。
経済実態と株価が乖離する理由を一言で言うと、「行き場のないお金が投資に流れているから」だと考えます。
コロナウィルスの影響で、サービス業や飲食業、運輸業など、人と接触する仕事は大ダメージを受けており、世界中で4-6月期のGDPは戦後最大の落ち込みとなっています。
「7-9月では大幅に回復した」なんてニュースもありましたが、「4-6月に比べたら」のレベルなので、実質的には大不況の真っ只中にいることは変わりません。
不況対策として、各国の中央銀行が金融緩和策(お金をどんどん貸すこと)を取ったことにより、市中にどんどんお金がばら撒かれました。
金融緩和をする狙いは、銀行が企業や個人などに沢山お金を貸し出すことで、貸し出されたお金が設備投資や消費などに向けられて経済が活性化し、景気を上向きにしよう、ということです。
しかし今回の場合は通常の不景気と違い、移動や接触の禁止など、経済活動が著しく制限されている状況であり、企業や個人としては設備投資や消費に消極的にならざるを得ません(設備投資しても売上増加につながるのか、消費するよりも今は貯金、など)。
設備投資よりもまずは企業の存続のために手元に現金を確保しておきたいですから、よほどイケイケな企業でない限り、積極的な設備投資はやらないと思います。
そこで、設備投資や消費にお金が回らない代わりに、あり余ったお金が投資に流れる、という現象が起きているのだと思います。
また、個人でも投資を始める人が急増しており、投資マネーは勢いよく増えています。
さらに、日本株の場合は日銀による保有が増えており、近く日本企業の最大の株主となる可能性が高いこともあり、日経平均株価は日銀により手厚く支えられています。
日銀が日本企業“最大の株主”に? ETF購入拡大 「株式市場が中毒に」
以上の状況によって「投資インフレ(バブル)」が起きていると考えます。
ただ、バブルなのでいつかは必ずはじけます。
私たちはこれに備えなければいけません。
・コロナ禍で大不況
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・金融緩和で市中にお金がジャブジャブ
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・企業は設備投資には消極的
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・行き場のないお金が投資(株式・仮想通貨など)に大量流入
・投資を始める個人も急増
・日銀も安定的に日本株を買い増し
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・投資資産の価値が上がり、通貨の価値が下がる「資産インフレ(バブル)」が発生
インカムゲイン投資の目的は「株数」を増やすこと
このようなバブルの中で、一時的な利益に目がくらんで売りたい気持ちも分かりますが、インカムゲイン投資(配当金目当ての投資)が目的であれば、少し冷静になってみましょう。
私が行なっている投資は「米国株のインカムゲイン投資(配当再投資)」です。
インカムゲイン投資は、長期的にじっくりと「株数」を増やしていき、一度にもらえる配当金を増やしていく戦略なので、一時的な株価の上下を気にする必要はありません。
むしろBuy&Holdなので、一度買ったら売ることはなく、その後の値動きを気にする必要がないのです。
もらえる配当金の金額は「一株当たり配当金✖︎株数」で決まります。
よって配当金を増やすには「株数をいかに増やせるか」がキーになってきます。
株数を増やすには、株価が安い時の方が沢山買えますので、割高な今は買い時ではありません。
株数を増やすには株価はずっと安い方が良いのです。
株価や利益よりも「配当金をずっと払い続けることができる安定したキャッシュフロー」があるかどうかを気にしましょう。
今は株価を気にせず、無視して寝ましょう。
バブルは必ず元に戻ります。
なるべく現金を保有しておき、安くなった時に沢山買えるように備えましょう。
来たるべき時にいかに株数を増やせるかが勝負です。
【サラリーマンにもってこい】米国株配当再投資のススメ 〜無理なく副収入〜
・配当金を安定的に沢山もらうこと
・配当金は「一株当たり配当金✖︎株数」で決まる
・配当金を沢山もらうには「株数を増やす」ことが必要
・株数を増やすには「株価が安い」方が沢山買える
・株価が割高な今は買うべきではない
仮想通貨(暗号資産)もリスクヘッジ用と割り切る
短期的にぼろ儲けするために仮想通貨を購入する人もいますが、私は「リスクヘッジ」を目的に総資産の3%程度を保有しています。
リスクヘッジとは、
・資産を分散することによるリスクヘッジ(他の資産の価値が落ちた時のヘッジ)
・インフレリスクへの備え(通貨の価値急落への備え)
です。
そのほかに
・今後の新しい国際決済手段としての期待
もあるのですが。
いずれにせよ、先が見えない現在の状況では、沢山の資産を分散して備えておくに越したことはありません。
保有を総資産の3%としているのは、「たとえ価値がゼロになっても問題がない金額」だからです。
仮想通貨はボラティリティ(価格の変動)が大きいので、急激に値上がりしたと思ったら急落したりと、上下動が激しい資産です。
よって価値がゼロに近づく可能性もないとは言えません。
たとえ価値が0になったとしても、総資産の3%が失われますが、残りの97%は無事です。
大きな痛手はありません。
さらに、仮想通貨の今後を考えると、一時的に暴落することはあっても、長期的にもっと価値が上がっていくものと考えています。
なので、現在のように価値が爆上がりしていても、まだ売ることはしません。
今売ってしまうと投資ではなく、単なる「投機」になってしまいます。
よって継続保有です。
まとめ
今回申し上げたかったことは、何事も「何のためにやっているのか」目的をしっかりと見つめ直し、目的に沿った運用を継続することが重要だということです。
投資も「何のために始めたのか」、こういう時代だからこそ初心に戻って考え直し、ブレない行動をすることが将来の豊かさに繋がるものと考えております。
短期的な利益を目的に始めた人は、今が絶好の売り時(利益確定の時期)だと思います。
しかし、長期投資を目的とした人が短期的な利益に目を奪われ、目的を見失うと後で大変な後悔をする可能性が高いです。
ともに貴重な資産を守っていきましょう!
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