こんにちは雪駄です。
今の会社に入社して経理一筋10年以上。
日々色々なことを学んでいく中で、「それ入社した時に知りたかったなぁ」と思うことが多々あります。
それは会社や仕事の「全体像」や「目的(なんのため)」「根本(そもそも)論」などです。
なぜかといいますと、
私自身が新入社員の頃から、仕事の全体像や目的よりも「作業の手順」ばかりにこだわってしまったことを後悔しているからです。
作業の手順を覚えることは「仕事をこなす」上では重要なのですが、全体像や目的がわからないとイレギュラーなことが起きた時に自分で判断することができなかったのです。
時を重ねていくうちに、仕事を自分で考えて工夫したり、改善したり、主体的に楽しく仕事をするためには、全体像や目的を知ることがとても重要だなぁ、と痛感するようになりました。
何も考えずに作業するのは思考停止ですし、自分が会社や社会の中でどのように役に立っているかどうかの実感も湧きません。
仕事の全体像や目的を知れば、会社の歯車感もなくなりますし、役に立ってる実感とともに意欲も湧いてきます。
目的を効率よく達成するために仕事の「方法」を変えることができます。
目的に沿わない仕事であれば「やめる」こともできます。
主体的に仕事に取り組むことができるのです。
若いうちからこれを意識していれば、他者とは一線を画したデキる社員になれます!
そこで今回から数回にわたって、会社や経理のお仕事についての根本論について、昔の自分に向けて書きたいと思います。
【会社の存在意義】会社ってなんのために活動しているの?
そもそも会社ってなんのために活動しているか考えたことはありますか?
社内研修で受講者に質問をするとこんな回答が返ってきます。
・社会貢献をするため
・給料を払って従業員の生活を守るため
・利益を上げて儲けるため
どれもその通りだと思いますが、簡単にまとめると
会社は、社会の「役に立つ」ために活動している
お客様から頂くお金は「役に立ったことへの感謝料」です。
【良い循環まとめ】
①良いサービスで役に立つ⇨②感謝料としてのお金が入る⇨③会社が大きくなる、従業員に還元される⇨④更に良いサービスが継続的にできる⇨①へ戻る
会社が利益を求めるのはなぜ?
あなたの会社はどんな役に立っていますか?
入社した会社がどんなことで社会の役に立っているかは、会社の「企業理念」を見ればわかります。
【株式会社とは】会社って誰のもの?
ところで「会社って誰のものですか?」と聞かれたら何と答えますか。
研修で受講者に質問すると、
・社長のもの
・働いている社員みんなのもの
という回答が多かったです。
会社には「株式会社」「合資会社」「合同会社」「合名会社」などの種類がありますが、一番よく耳にするのは「株式会社」ですよね。
ここでは株式会社について書きますが、答えは「株主のもの」です。
株式会社は、出資者が会社の事業活動に必要な元手を払う(=出資する)ことで、その出資額に応じた持分を「株式」としてもらい、「株主=オーナー」になります。
株主は会社の所有権を持つだけで、実際の経営はやりません。(経営者が大株主になるケースもありますが)
実際の経営は経営者に任せることが多いのです。(「所有と経営の分離」と言います。)
経営を任された経営者は
・任された経営をしっかりと遂行すること
・経営状況を株主に説明する責任(アカウンタビリティ)
が義務付けられます。
株主から経営を任されている以上、しっかりとその義務を履行し、株主総会などで経営成績について説明する責任があるのです。
そして経営を任された経営者がうまく利益を上げれば、そのリターンとして株主に「配当」が支払われます。
このように、株式会社はオーナーである株主と、実際の経営を行う経営者に分かれており、役割が異なります。
いくら社長が偉そうにしていても、会社は社長のものではありません。
社長は株主から経営を任された受託者に過ぎないのです。
株主は経営者を解任することもできますし、経営者の報酬をいくらにするかも決めることができるなど、オーナーとして強い権限が与えられています。
【株主と経営者の関係図】
【まとめ】
・会社はオーナーである「株主のもの」(株式会社)
・経営者は株主から経営を任されている
⇨経営者は任された経営をしっかりと遂行し、株主へ「説明する責任」がある
【参考】良い会社とは
この章は参考程度に見ていただければと思います。
「あなたの会社はいい会社ですか?」と聞かれたらどう答えますか?
私の考えるいい会社とは、上に書いた「いい循環」が大きくなっていく会社だと考えます。
それには以下のことが重要かと考えます。
あくまで私の定義ですので、みなさんも「どんな会社がいい会社なんだろう?」ということについて考えてみてくださいね。
お客様にとって価値の高いものが適正な価格で沢山売れる⇨利益が増える⇨さらにいいサービスができる、従業員に還元できる・従業員の意識が、上司ではなく「顧客」に向いている
⇨上司だけを見て仕事をしていると保身に走り、良いサービスは生まれません。感謝料を払ってくれるお客様の立場になって仕事をすることで、会社は良くなると考えます。・従業員が自分の会社や仕事に誇りを持ち、イキイキと仕事をしている
⇨社会に貢献している実感が湧くことで、更に良いサービスが生まれます。・全従業員が会社の「ミッション(目的)」を「共有」している
⇨その会社が「何のために」「どんなことで」貢献しているのかを皆が理解して働くことで、目的達成に向けて最短距離で進むことができます。
まとめ
今回は「会社」の根本について、新入社員だった頃の自分に向けて書いてみました。
会社の代表としての自分や、職場の一員としての自分、家族の構成員としての自分。
あなたは仕事や家庭を通じて、誰かの役に立つことをしているはずです。
それを実感するためにも、全体像や目的を考えて仕事を遂行していきましょう!
次回は会社の中の「経理」について(経理って何してるの?経理の役割など)書きたいと思います。
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